浅野:今の和田さんのお仕事内容を教えてください。
和田:はい、まず現場の方でサポート的なことをしていて、野帳というメモで点検する人の手元で記入し損傷個所を伝えることをしています。
浅野:他に点検の現場では何かしていますか。例えば橋を登って機械を使ったりなどありますか?
和田:そうですね。まず最初に元請けの方がいらっしゃったらその方と作業内容や流れ、危険事項などを確認してそれが終わったら現場全体を見て、そこから順番に一つずつ過去に行われていた点検を確認します。また並行して新しい損傷箇所がないかも確認します。
浅野:過去のものはどうやって確認するんですか?
和田:資料を貰っているので、現場と照らし合わせて見ていくという感じです。そこでも新しい損傷がないか確認します。
浅野:なるほど。その点検方法は目視でやっいるんですか?
和田:そうですね、目視とハンマーで叩いて音で確認したりします。
浅野:高速道路や橋だと、結構長いのでそれを一人で叩いて確認するのってすごい大変じゃないですか。そういうのは地道にやっていくのですか?
和田:そうですね。地道にいきます。
浅野:大変ですね。ハンマーで叩く検査方法の音ってそんな分るものなんですかね。
和田:そうですね。やっぱり音は違ってきますね。
浅野:例えば未経験者の人がそのハンマーで叩く検査の音って聞き分けることはできるんですか。
和田:初めは難しいと思います。
浅野:やっぱりそうなんですね。いくつも現場を経験してからわかる感じですか?
和田:いえ、私は一つ目の現場で作業をこなしていくうちに分かってきました。しかし微妙な音などは先輩に確認してもらってこなしていく感じになります。
浅野:なるほど、じゃあ実際に叩いてみて先輩に損傷かどうかの判断をしてもらい自分で覚えていくっていうことなんですね。長期的にではなく、数現場をこなして覚えれるんですね。
和田:そうですね、ただ自分の場合は前職も建設業界だったので似ているので本当の未経験ってなるとまた個人差があると思います。
浅野:ありがとうございます。今行っている内業のお仕事も教えて頂いていいですか。
和田:現地で取ってきた写真や野帳のメモを確認しながら調所を作成します。ただ様式が県や町によって変わっていくのでそれを調整して完成させることをしています。
浅野:様式が変わっても書く内容はほとんど同じですか?
和田:そうですね、内容はほぼ同じです。
浅野:どうやって一人でできるようになりましたか?
和田:菊池さんがマニュアルを作ってくださっていたのでそれを見ながら先輩たちのサポートで一人で作成することが出来るようになりました。あとはとにかく調べることが多かったですね。
浅野:じゃあ自分で調べて覚えていくってこともあってどんどん知識も増えていったっていうのもあるんですね。他に、難しかったことってありますか?
和田:最初はなにがなんだか分らなくて、損傷の種類も分らないところが困りました。
浅野:それをどうやって改善していきましたか?
和田:自分の場合は詰まったところを現場で確認して知識と現場で照らし合わせて覚えていきました。
浅野:そうなんですね。現場での一番大変なとこってありますか?
和田:現場だと、ずっと体を動かさないといけないし朝早いのもありますし、鳥のふんなどで汚いところもあります。気温もそうですね。
浅野:逆に現場でこれは楽しいなって、時間が速く進むときなんかありますか?
和田:楽しいのは点検でできることが増えていくってのは楽しいですね。自分に任せてもらえる幅が増えて成長できてると感じれます。
浅野:1つの現場で先輩の作業と後輩の作業の範囲って分けられたりするんですか?
和田:いや、そういったことは特にないですね。基本的には2人ペアで動くんですが、先輩の動きを見て自分でもできるんだったらやっていくって感じです。あとはメモを取って動いていきます。
浅野:内業で大変なことはありますか。
和田:内業はCADや図面用の細かい作業を朝から夕方までパソコンの前でするのはちょっときついですね
浅野:そうですよね。現場で体を動かすのとはまた違いますよね。CADは経験されていましたか?
和田:別のCADを使っていました。
浅野:AutoCADは初めてですか?
和田:ちょっとだけ触っていました。
浅野:なるほど。本格的にではなく少しの経験でもできるものなんでしょうか?
和田:基本的なことは一緒ですが初めは教えて頂いてすることが普通ですね。
浅野:未経験者の人ってどれぐらいでできそうですか。
和田:個人差はありますが1か月か2か月ぐらい頑張れば、できるかもしれません。
浅野:内業の楽しいところはどこでしょうか?
和田:完成した時が一番嬉しいですね、やり直しもたまにありますがそれでも達成感はあります。
浅野:自分が現場に行ったものの調所を進めていく形ですか?
和田:もちろんそうですし、他の人の作業を引き継いで作業することもあります。
浅野:2パターンあるんですね、自分のいった現場で最後まで終わらせた時の達成感はすごそうですね。
和田:そうですね。
浅野:だいたい1現場どれくらいの期間かかるものなんですか
和田:短くて1週間ですが日程を飛び飛びで点検することもあるので、1年間かかることもありますが、終わった時の達成感を早く味わいたいです。